
募集概要
こんな人を求めています!
●東草野地域へ移住できる方
自ら東草野地域の住民となっていただき、住民の一員として、将来にわたって集落営林方式の自伐型林業の担い手として活躍していただきます。原則として、H29年10月1日から移住・着任できる方を優先します。
意欲さえあれば、年齢・性別・経験は問いません。
●山に入る仕事や田舎での暮らしが好きな方
林業も田舎暮らしも、好きだからこそ続けられるもの。決して楽しいこと、楽なことばかりではないことを理解した上で、それでもやりたい、住みたいと思ってくださる方を歓迎します。
●プロの林業家になる意欲と責任感を持てる方
今は林業の専門的な経験はなくても、研修等に意欲的に取り組んで技術を習得し、山主の山林を預かって持続的に管理するにふさわしい責任感を持って事業を行っていただきます。特に、危険を伴う作業が多い林業の現場では、チームのルールを遵守し、安全管理に万全を期し、訓練を怠らず、基本に忠実な行動をとれる行動力・判断力が求められます。
●田舎の近所付き合いや自治会活動などが苦手でない方
あまり人と関わりたくない、ご近所さんにプライベートを干渉されたくない、伝統や風習に縛られたくない、自分の得にならないことに時間や労力を割きたくない…という方や、逆に「自分の力だけで地域を変えてやる」という意識が強すぎる方は、おそらく東草野地域への移住には不向きです。
「郷に入っては郷に従え」を受け入れつつ、コミュニティとうまく関わっていける方を歓迎します。
●「田舎起業」に関心と意欲がある方
自伐型林業と並行して、「+」ビジネスについても自分ごととして考え、積極的にチャレンジしていただきます。その意味で、東草野地域の資源や地域性を活かせる専門性や資格などの「手に職」を持っておられる方が有利ですが、関心と意欲さえあれば、移住してからでも知識や技術を習得して新たなローカルビジネスを起業することは十分可能です。
●永住したいと考えてくださる方
2~3年ここで経験を積んで、その後は別の地域で自伐型林業を…と考えておられる方よりも、ずっと東草野地域に住み続けて、この地域の山林を守り続けたいと考えてくださる方を優先します。
東草野まちづくり懇話会では、米原市との協働により、総務省の地域おこし協力隊制度を活用して、「水源の里まいばら 自伐型林業みらいつくり隊」を募集することになりました。条件・待遇・スケジュール・応募方法など、詳細について知りたい方は、米原市ホームページの「募集要項」をご確認ください。
移住のセンパイ達
東草野地域には、Iターン移住し、その後も定住しながら活躍しているセンパイ移住者が10人以上います。自らの経験にもとづいて、移住先で上手に暮らしていくための相談・アドバイスに快く応じてくれますよ。

●上野華江(since 2014 / 岐阜県出身)
伊吹山が好きで、甲津原に広がる棚田の風景に感銘を受けて移住を決意。カフェ経営の経験と薬膳の知識を活かして、古民家カフェレストラン「山のごはん よもぎ」を2015年に開業。
●早川鉄兵(since 2010 / 石川県出身)
米原市「みらいつくり隊」1期。東草野の多様な野生動植物をモチーフにした切り絵の創作活動が高く評価され、全国的に知られるように。
人気の里おこしイベント「伊吹の天窓」実行委員長もつとめている。
●柳生のび(since 2011 / 兵庫県出身)
米原市「みらいつくり隊」2期。みらいつくり隊の先輩だった麻里さんと結婚。学童指導者、「背骨コンディショニング」トレーナー、当懇話会事務局 他。
●柳生麻里(since 2010 / 大阪府出身)
米原市「みらいつくり隊」1期。みらいつくり隊ののびさんと結婚し、1児の母となる。「佐々木文具店」でランチを担当。
●藤田知丈(since 2014 / 島根県出身)
「カラダもココロも環境も持続可能な暮らし」の実現を志して移住。「暮らシフト研究所」を立ち上げ、自然栽培、養生おにぎり販売、情報デザイン、まちづくりコンサルティング等を行う。当懇話会事務局 他。
まずは「現地体感&交流」を!
着任してから「想像していたのと違う」「こんなはずじゃなかった」ということにならないよう、応募~審査・選考に至るまでの間に、何度でも東草野地域に通っていただき、「自伐型林業の森」や集落の現状を見学したり、研修や現地活動に参加したり、住民と十分に交流を深めてください。
移住を検討くださっている方は、下記の活動にいつでも参加できます(要・事前連絡)。また、活動日以外でも、事前に連絡いただければ、いつでも現地見学・説明・相談に応じます。このページには記載できない情報も含めて、訪問していただいた方には腹を割ってすべてをお話します。
《主な定例活動日》
●毎月第2土日は「自伐型林業担い手育成研修」の日!
住民有志および昨年度に実施した「自伐型林業担い手育成塾」1期生を中心に、以下のような研修を実施しています(研修内容は事情により変更する場合があります)。
参加無料、旅費・食事代・宿泊代は実費負担。
-
5月13・14日 作業の安全管理、ロープワークを極める!
-
6月10・11日 チェンソー&ユンボのメンテ術を極める!
-
7月08・09日 チェンソー&ユンボの操作術を極める!
-
8月12・13日 伐木・造材・牽引の基本術を徹底反復練習!
-
9月09・10日 広葉樹の伐木・造材・薪作りを極める!
●毎週金曜は「自伐型林業の森」活用検討&作業の日!
ヒガシクサノの「自伐型林業の森」の下刈りや遊び場づくり、林業副産物を活用した商品開発の検討ワークショップなど。日によって集合場所・時間・内容が変わります。天候等の都合で中止になる場合もあります。参加無料、旅費・食事代・宿泊代は実費負担。
●活動の様子は、facebookで随時更新しています!
応募方法&問合せ
米原市に応募用紙を提出する前に、まずは、下のボタンをクリックして、問い合わせフォームからメッセージをください。そして、調整のうえ、タイミングが合えば上記の研修日や活動日に、合わなければ随時個別の日時に、東草野地域へお越しください。直接現地を見て、体感して、私たちと交流してみて、本当にここがあなたが求めていた場所なのか、ご自分の思いをしっかり確認してみてください。
あなたからのメッセージをお待ちしています!
【写真出典】地域情報誌「ふもと」2号 特集記事より
(C) 2017 東草野まちづくり懇話会 All rights reserved.

『ヒトが生きるにはココチよい。びわ湖の素・米原』として売り出し中の滋賀県米原市。
言わずと知れた日本一の湖・琵琶湖の北東部に位置し、岐阜県に隣接する滋賀県最高峰の伊吹山を擁する、ゆたかな自然に囲まれた人口約4万人の小さな地方都市です。
滋賀県で唯一新幹線が止まる駅をもち、西日本と東日本、日本海側と太平洋側をむすぶ交通の要衝で、日本中どこへ行くにも便利な地域であり、それゆえ、街道文化が発達し、戦国時代には天下分け目の決戦の舞台にもなりました。
「国の重要文化的景観」や「日本遺産」に選定されるなど、琵琶湖水源域の伝統的な山村景観を今に伝えるゆたかな自然・歴史・文化資源が注目される貴重な地域ですが、近年は急速に過疎化がすすみ、東草野まちづくり懇話会を中心に、地域活性化にむけた様々な取り組みが行われています。
しずかな谷あいの中山間地域で、土地面積の9割以上は山林です。杉・檜の人工林よりも広葉樹林の面積が広く、新緑から紅葉まで、四季折々のカラフルな表情を魅せる山々やシンボリックな巨木に囲まれた暮らしは、心もゆったり。集落周辺でも、日常的に旬の山菜や薬草を詰んで食べたり、可愛らしい野の花を愛でることができます。
【動画】奥伊吹スキー場 PR動画









東草野地域の歴史は古く、「起し又縄文遺跡」の調査結果から、少なくとも6,000年前にはこの地域に人々が定住していたと考えられています。また、この遺跡から関東、東海、飛騨、紀伊半島や瀬戸内地方の特徴を持つ土器も発見されていることから、この地は縄文時代から峠道を通じて東・西日本各地との交流があったことがわかります。きっと、自然の恵みをいかしたゆたかな自給自足の生活の拠点になっていたのでしょう。
その後も、東西をむすぶ裏街道や隠れ里として、さまざまな伝説が残っています。
室町時代、木曽義仲の右腕として活躍し、のちに浄土真宗の宗祖・親鸞聖人に帰依したとも伝わる西仏坊覚明は、曲谷集落周辺に良質の花崗岩が豊富にあったことから、曲谷住民に石工の技術を伝えたといいます。曲谷の石工が作った石塔や石臼は、近江北部~西美濃の広い範囲で使われていたようで、昭和初期頃までは曲谷のほぼ全ての家で石工の仕事をしていました(現在は残念ながら現役の石工職人は残っていません)。
甲津原集落には、織田信長と浄土真宗本願寺勢力とが戦った「石山合戦」に敗れて落ち延びた顕如上人、教如上人が甲津原の行徳寺に隠れ、村人がなぐさめるために踊ったのが始まりとされる「顕教踊り」が伝わっているほか、室町時代から10面の「能面」が大切に保存されています。
ほかにも、長浜城から逃げ延びた秀吉の母と妻をかくまったという記録や、関ヶ原の戦いに敗れた石田三成が隠れていたとの伝わる炭窯跡が残っているなど、歴史の裏舞台としての数々の伝説がある地域です。
平成26年3月、東草野地域全域が「国の重要文化的景観」に選定されました。滋賀県で5件目、琵琶湖と離れた山間部では初めてとなる選定で、長い歴史に裏打ちされた特徴的な峠道の交流文化や伝統産業の記憶が色濃く残る山村景観が高く評価されたものです。
また、「琵琶湖とその周辺景観ー祈りと暮らしの水遺産」が平成27年に「日本遺産」に選定された際、びわ湖水源の里である東草野地域も、その構成文化財となっています。
「東草野(ひがしくさの)」は、そんな米原市の最北部に位置し、琵琶湖に注ぐ姉川の最上流域にあたる中山間地域。「甲津原(こうづはら)」「曲谷(まがたに)」「甲賀(こうか)」「吉槻(よしつき)」の4集落が姉川峡谷沿いに点在していて、あわせて約130世帯・300人の人びとが生活しています。
東草野の自然





国の重要文化的景観「東草野の山村景観」





